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    サンライズ:企業のデジタル変革ジャーニー

高速ブロードバンドインターネットのニーズに応えるため、サンライズ(Sunrise)は現在、3.5GHz帯域で最高2Gbpsの速度で5Gを構築しています。当社は5Gによる欧州内のデジタルインフラストラクチャにおいて、スイスがトップの地位を確保できるようにする計画を進めており、新しい都市や町にこの技術を継続的に供給しています

製造工場で工員が製品について確認する様子

サンライズ(Sunrise)はスイス最大の民間通信会社であり、個人顧客や企業にモバイル、インターネット、テレビ、固定電話サービスを提供しています。サンライズは350万人以上の顧客にサービスを提供するスイス第2位の通信会社です。有望な挑戦者としての地位を確立している同社は、モバイル市場での確固たる地位とインターネット、テレビ、B2B企業分野での積極的な推進力を利用し、市場シェアを獲得しながら、スイスにおいて信頼される通信プロバイダーになることを目指しています。

サンライズはすでに、エンドツーエンド(E2E)標準スイス5Gネットワークを初めて立ち上げました。5G技術は、自走車両、モノのインターネット(IoT)、リアルタイム生産プロセス制御などの将来の技術を促進します。「5GイネーブルB2B」ビジョンでは、法人顧客が有線アクセスを5Gに置き換え、最大1Gbpsの速度でモバイルブロードバンドおよびVPNサービスを活用できるようになります。

伝統産業におけるデジタル変革

サンライズは、スイスの大企業および中小企業向けの大手通信サービス企業の1つです。Sunrise B2Bは、企業向けに設計されており、モバイルサービス、コネクティビティデバイス(インターネット、マルチサイト、社内ネットワーキング、固定電話)、クラウドベースアプリとシステム統合を特徴とする「ワークスマート」サービスなど広い範囲にまたがるサービス(「無限のモバイルワークプレース」の構築)を提供しています。同社は質の高いサービスを安定的に提供し、B2Bサービスをよりシンプルにすることに注力しています。

サンライズは法人顧客向けサービスの拡大を継続し、クラウドベースアプリ、最先端のクラウドベースインターネットVPN、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)サービスを導入しています。また、モバイルサービスと接続サービスを組み合わせて、クラウドベースアプリ上で固定電話の通話を可能にし、さらにチャット、電子メール、ビデオ、ファイル、デスクトップ共有機能を追加します。このサービスは法人顧客がモバイルオフィスから安全かつ便利に業務を行えるようにし、最大65%のコスト削減を実現します。

B2B顧客にとって5Gベースモバイルブロードバンドソリューションは固定回線の代わりに無線ネットワークを利用するため不可欠です。サンライズの「First on 5G」戦略は、固定有線接続を必要としないネットワークサービスを提供することで、特に人口密度の高い地域外の企業顧客をサポートしています。スイスの5Gパイオニアである同社は、2つ目となる5Gネットワークかつ世界初の標準化された5Gネットワークをクラップソグンギオン山(標高2,252m)上のラークススキーリゾートに設置しました。

ソリューションに関するコメントの抜粋

イノベーションによる企業のデジタル変革の実現

イノベーションは製品、サービス、収束に反映されます。サンライズは顧客志向のソリューションを提供しつつ、イノベーションを重視し、成功を実現に導きます。

同社は大企業に、カスタマイズされ、拡張性のある安全な通信ソリューションを提供します。ソリューションには顧客のデジタル化へのジャーニーとクラウドサービスへの移行向けの専門的なサービスとサポートが含まれます。中小企業向けには標準化されたシンプルな製品のポートフォリオを拡大し、市場範囲を拡大するために直接およびパートナー販売チャネルを強化する投資を行っています。

魅力的、革新的、かつ柔軟な職場を企業顧客に提供するサンライズは「無限のモバイルワークプレース」という目標を達成するために、製品とサービスを利用しています。サンライズのサービスは主要なグローバルパートナーとの戦略的かつ選択的な協力に支えられ、自社の専門的資源を活用して提供されます。

ファーウェイはサンライズの長期的な技術パートナーです。両社は2017年に5Gの早期実証実験を行いました。サンライズは5Gライブネットワークデモを公開し、複数の4Kテレビ、360度ライブビデオ、仮想現実(VR)および拡張現実(AR)ユースケースの並列提供など、驚くべき体験ショーケースで、モバイルネットワークの未来を垣間見せました。メディアと並んでビジネス、政治、市民セクターからの参加者は、ダウンロードデータスループットが3.5GHz(帯域42)周波数帯で3.28Gbps(世界記録)に達したことに注目しました。

しかし、サンライズはそこで止まりませんでした。5G世界記録を達成した後、同社はファーウェイと共同でサンライズショーケース(共同イノベーションセンター(JIC))を建設し、スイスの5G B2Bビジネスの稼動を支援しました。

5Gグリーンファーム:スマートファーム検出による生産拡大

背景:スイスの農業は政府から多くの支援を受けており、農地は国土の50%を占めています。近年、土地を統合する傾向が明確になってきています(農場数は10%減少し、平均農場規模は10%増加)。現在、農場面積は平均20ヘクタールですが、1農場当たりの従業員数は平均5人に過ぎません。20ヘクタールの農場を検査するには60人日必要であり、広大なエリアのパトロール作業は、手作業では効率的に行えません。さらに、スイスの農業従事者の70%は特別な農業訓練を受けていないため、現場検査の精度は一般的に低く、過剰な農薬が散布されています。しかし現在ではドローンを使用してわずか30分で作業を完了できます。これは、職場において自動化とインテリジェントな機能が不可欠になってきていることを示しています。

イノベーション:5Gドローンと除草ロボットが自動的に農地をパトロールします。5Gの高帯域幅アップリンク(50Mbpsより速い)によって、大容量植物保護画像をリアルタイムでクラウドにアップロードできます。この方法なら従来の手動操作に比べ、作業効率が200倍向上します。5Gパイプは、クラウドGPUコンピューティング、リアルタイムフォト分析、効率的な分析レポート出力をリアルタイムでサポートします。農家は待つことなく農地分析報告書をプラットフォーム上で閲覧し、作業計画の提言を受け、ドローンの経路を計画できます。さらにクラウドソフトウェアは、アップロードされた写真に基づいて草が枯れている領域を特定し、ロボットの除草行動をリアルタイムで指示します。その結果、作業効率が20倍に向上しました。

5Gタウン:山を人々に届ける

背景:観光業はスイスの重要な産業の1つです。スイスの観光業の年間売上高は447億スイスフラン(456億米ドル、約5兆2千億円)であり、同産業は年間1,900万人の観光客を受け入れ、17万5,000人の正規雇用を供給しています。ラークス(Laax )はスイス最大のスキーリゾート地です。スノーレーンは235キロメートル、フィールドは100平方キロメートルです。夏には、マウンテンバイクトラックが230km、ハイキングルートが250kmある、眺めの良いハイキングスポットを楽しめます。しかし、過去5年間で輸出生産額が伸び悩んでいるため、観光客を呼び込むためのプロモーションが必要です。

イノベーション:サンライズとラークスは5Gを使って人との仮想距離を短縮し、景勝地をアピールしました。また、ドローンを使って地元の祭りや活動の様子を4Kビデオで送ってテレビ局の独占を破り、4Kの生放送プラットフォームを作りました。観光客はラークスアプリを使って生放送を見ることができます。そのネットワーク要件には、30Mbpsのアップリンク帯域幅と20ミリ秒以下のレイテンシーが含まれていました。VR景勝地ライブ放送では、8K VR 360度のライブストリーミングを利用して、クリアな風景体験を観光客に提供しました。また、サンライズとラークスは、スキーのスピード、ルート、距離を分析できるARスキーメガネを使った新しいARスキー体験を提供し、家族や他のスキーヤーと共にユーザー生成コンテンツ(UGC)のライブ放送を可能にしました。5Gによって、4Kライブ放送、8K VRライブ放送、新しいARスキー体験が可能となり、観光客に景勝地を提供し、新たなプロモーション手法でより多くの訪問客を集めることができます。

サンライズ社の評価コメントの抜粋

5Gスマートマニュファクチャリング:5Gとインダストリー4.0による年間3000万ユーロ(約37億円)の節約

背景:製造業はスイス最大の産業です。年間生産額は3,400億スイスフラン(3,480億米ドル、約40兆円)で、スイスの総GDPの25%を超えています。5Gはその大きな帯域幅と低レイテンシーを利用し、スマートマニュファクチャリングシナリオにおいて、無線制御、マシンビジョン、無人搬送車(AGV)スケジューリング、予測メンテナンスを提供します。スイスの製造業は、ワイヤレスおよびインテリジェントな進化に対する独自の需要があるため、5Gの活用を積極的に探求してきました。例えば、先駆的な技術会社であるABBは、自動組立生産ラインを改善するために、帯域幅が広く、低レイテンシーの5G技術とマシンビジョンに基づいた産業用AIアプリケーションの実験を行っています。有名な時計メーカーであるセイコーでは、高速フライス加工によって過剰な振動が発生し、フライス加工速度が低下する可能性があります。失敗率は25%に達する恐れがあります。セイコーでは生産性を大幅に向上させ故障率を低減させるため、予知保全が重要です。

イノベーション:ブレードインテグレーションディスクの高精度要件(1 ~ 10ミクロン)および高フライス加工速度(最高1G)を満たすには、エンドツーエンドの超低レイテンシー(10ms未満)が必要です。モニタリングデータの送信と調整指示の返送が要求されます。これが可能なのは5Gだけです。5Gとエッジコンピューティングを併用することで、最小E2E遅延を実現できます。5Gがサポートする予知保全は故障率を大幅に低下させ、1工場あたり年間3,000万ユーロ(3,300万米ドル、約37億円)の節約になります。また、5Gタブレットを使用していつでも分析レポートを閲覧できます。サンライズとファーウェイは5G屋内カバレッジ、マルチアクセスエッジコンピューティング(MEC)ソリューション、E2Eネットワーク統合を提供します。セイコーのデバイス、センサー、データ解析アプリ、ダッシュボードなどのソフトウェアは、製造業者やパートナーが提供しています。低レイテンシーの5GとAIを組み合わせることで、セイコーの製造における故障率の低減に寄与し、工場当たり3,000万ユーロ(3,300万米ドル、約37億円)の節約を実現しました。

このようなイノベーションにより、ファーウェイは以下のような多くの理由から自ずとパートナーになりました。

ファーウェイの製品とソリューションは、固定無線ネットワーク、インテリジェントコンピューティング、クラウド、AIなど幅広い分野をカバーしています。通信事業者はデジタル変革の取り組みにおいて企業や業界と協力が可能です。

ネットワーク分野で30年以上の実績を持つファーウェイは、WLAN、スイッチ、ルーター、セキュリティデバイス、キャンパスネットワークコントローラー、AIベースネットワークアナライザーなど、幅広い製品を提供しています。ファーウェイはWi-Fi 6などの先進的なネットワーク技術の提供面で業界をリードしています。ファーウェイのキャンパスネットワーク製品やソリューションは、政府、教育、金融、運輸など、数多くの顧客に提供され、世界中の100以上の国や地域に展開されています。

サンライズは5Gのパイオニアです。独立ネットワークテスターであるコネクト(Connect)は、5Gネットワークの急速な拡大を評価してサンライズに2019年Innovation Awardを授与し、「サンライズは5Gによって飛躍し、離れた地域にも高速インターネットをもたらすでしょう」と述べました。2019年末までに、サンライズは384か所以上の市町村に5Gを提供し、DSLの代替として「5G for People」スキームを成功させました。コネクトのモバイルネットワークテストと並行して一連の測定を行った結果、サンライズはスイスとDACH地域全体で5Gネットワークの質が最も高く、カバー範囲も広く、接続速度も最も速いことが確認されました。IHS MarkitのRootMetricsによる5G分析によって、同社がスイスで最も広範で速い5Gネットワークを持っていることが示されました。

高速ブロードバンドインターネットのニーズに応えるため、サンライズは現在、3.5GHz帯域で最高2Gbpsの速度で5Gを構築しています。同社は5Gによる欧州内のデジタルインフラストラクチャにおいて、スイスがトップの地位を確保できるようにする計画を進めており、新しい都市や町にこの技術を継続的に供給しています。5Gローミングは、2019年に有力なパートナーネットワークと共に商業的に開始されました。BILANZ Telekom Rating 2019によると、サンライズは「中小企業向けの最良のユニバーサルプロバイダー」、「大企業向け最良のユニバーサルプロバイダー」、「企業顧客向け最良のモバイル通信プロバイダー」となっています。また、サンライズはComputerworld Top 500 Satisfaction Survey 2019で総合優勝しており、「最良の電気通信、ネットワーク、インターネットプロバイダー」の評価を受けました。

スイスのパートナー企業サンライズ社CBOの体験談

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