将来を見据えたデータストレージ能力

ストレージ単位当たりGDPは、GDPへのデジタルエコノミーの浸透度を測るものです。

2019年～2023年の計算結果:

• 上位3位:

  シンガポール37.26GB

  スウェーデン 35.76GB

  ドイツ 33.66GB

  経済成長を支えるデータストレージの役割は、より顕著です。

• 日本、中国、フランスは中位レベルにあり、サンプル国の中では、GDP1万ドルあたり20～25GB程度のストレージ容量に相当します。

適正比率はその国・地域のデータ蓄積力が、質の高い社会経済発展を支えるのに十分かどうかを測るものです。

2023年の計算結果:

• 上位3位:

  スウェーデン 14.2%

  ドイツ 13.4%

  シンガポール 12.2%

  世界のデータ量が急速に増加する一方で、ストレージ容量の供給は伸び悩んでおり、その結果、適正比率は低下傾向にあります。

データ保持率は、その地域や国がデータストレージ産業に重点を置いているかどうか、またデータ利用の水準を反映しています。

2023年の計算結果:

• 上位3位:

  スイス 8.62%

  シンガポール 7.75%

  ドイツ 7.37%

投資成長率は、ある国・地域内の既存のストレージ市場に対する追加投資のペースを示しています。

2021～2023年の計算結果:

• 上位3位:

  ブラジル 45.6%

  南アフリカ 42.7%

  インド 41.1%

  特定の発展途上国ではストレージ市場が急速に成長しており、2021年から2023年までの年間複合投資成長率 (容量別) は40%を超えています。

一般的なコンピューティングにおけるストレージ対コンピュート比率は、データセンターのICTリソース配分のバランスを評価します。

2023年の計算結果:

• 上位3位:

  シンガポール 1:0.9

  カナダ 1:1

  ドイツ 1:1.2

  アジア太平洋地域のデータハブとして、シンガポールはICTインフラ整備を推進するインテリジェント国家イニシアチブのような取り組みを導入しています。こうした取り組みにより、グーグルやマイクロソフトをはじめとする世界的なICTソリューションプロバイダーがシンガポールに本社を構えています。

SSSD普及率は、各国・各地域の俊敏で効率的な生産性ソリューションの導入状況を評価します。

2019～2023年の計算結果:

• 上位3位:

  Colombia 64.7%

  Brazil 59.2%

  US 55.4%

  コロンビアはSSDベースのソリューションの世界的な普及をリードし、データセンター産業の優れた成長を牽引しています。
  小さなベースの影響を除いても、SSD普及率では米国がトップです。

バックアップとリカバリー（B&R）のカバー率は、B&Rに特化したデータストレージの電力投資の割合を測定し、サイバーセキュリティイベントに対する国や地域の対応を決定します。

2023年の計算結果:

• 上位3位:

  シンガポール 43.5%

  カナダ 37.6%

  フランス 36.2

  主要国・地域は、不測の事態への対応において、より強い回復力を示しています。

ストレージユニットあたりのエネルギーは、さまざまな国・地域の蓄電デバイスのエネルギー効率を測定するために用いることができます。

2023年の計算結果:

• 上位3位:

  英国 158kwh/TB

  米国 186kwh/TB

  チェコ 218kwh/TB

  2020年から2023年にかけて、ストレージユニットあたりのエネルギーは世界の主要国で減少傾向を示しています。この傾向は、主にSSDの採用とグリーンデータセンターソリューションへの投資の増加によるものです。

ストレージ特許シェアは、国や地域の技術革新と市場競争力のレベルを反映しています。

2023年の計算結果:

• 上位3位:

  米国 46.5%

  中国 23%

  インド 6.2%

  米国が世界トップの座を維持し、中国が追い上げています。

• 高額特許（30万ドル以上）

  米国は27,000件以上の高額特許を出願し、特許出願全体の20％以上を占めています。