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    バイドゥとファーウェイ、超高速ブロードバンドによるインテリジェントかつシンプル化されたデータセンター相互接続(DCI)ネットワークを共同開発

バイドゥとは

バイドゥ(百度)は、世界最大の中国語検索エンジンおよびWebサイトのサービス提供会社で、人工知能(Artificial Intelligence、AI)分野のトップ企業です。バイドゥで処理される検索リクエストは100を超える国と地域から送信され、その数は何十億件にものぼり、中国のオンラインコンテンツにアクセスするための主要ポータルサイトになっています。モバイルアプリBaidu Mobileの稼働端末数は、月間11億台を超えます。

バイドゥにとって超広帯域DCIネットワークが重要な理由

Baidu Mobileは、2019年の中国の大晦日に1日当たり3億人を超えるアクティブユーザーを集め、CCTVの「2019春節聯歓晩会(中国で毎年恒例のバラエティー番組で世界最大の視聴者数を誇る娯楽番組)」で「仮想紅包(お年玉)」を配る公式プラットフォームとして機能しました。(仮想紅包は、赤い包みや赤い封筒にお金を入れて友人や家族に贈る中国の伝統的な慣習に由来するものです。)世界中の視聴者の利用件数は208億件に達し、リクエストのペースは最大で毎秒5千万件、1分間では10億件となり、紅包の配布では過去最大のトラフィック量を記録しました。バイドゥは「春節聯歓晩会」のこうした大量のトラフィックをどうやって処理したのでしょうか。すべては超広帯域DCIネットワークのおかげです。

課題は何か

超広帯域DCIネットワークはデータセンター(Data Center、DC)ネットワーク特有の課題をどうやってすべて克服したのでしょうか。たとえば、既存のモジュラー構成の光伝送装置の放熱、電源、設置方法、デバイスのフォームファクターは、DCのマシンルームの設置環境に対応できません。そのため、マシンルームの再構築が必要になり、設計効率が低下します。

また、従来の光伝送装置は光レイヤーのファイバーの接続と構成が複雑で、高いスキルを持つ経験豊富なO&M担当者が欠かせませんでした。ファイバー接続を誤るとサービスが中断し、その影響はサービス数の増加とともに年々拡大しています。従来の光伝送装置は計画、展開、試運転に半月以上を要し、クラウドサービスの迅速な展開要件に対応できません。

さらに、ソフトウェアインターフェースが統一されていないため、自動展開が困難です。同じ機能でもベンダーごとの専用インターフェースに適合させる必要があるのです。その結果、SDNプラットフォームで装置の管理ができず、O&Mの自動化とインテリジェント化の要件を満たすことができません。

バイドゥのシステム部門でネットワーク構築マネージャーを務めるガオ・フェン氏
課題の対処方法

こうした課題に対処するために、バイドゥとファーウェイは共同でDCネットワークの課題と将来の開発動向を分析し、技術革新についての議論を交わして、業界をリードする次世代DCIソリューションを開発しました。このソリューションによってビットコストが低減され、O&Mがシンプル化されることで、インターネットユーザーや企業顧客に向けた迅速なサイト展開が可能になります。IT担当者は、光伝送のO&Mに関する専門能力がなくても、迅速にネットワークを構築し、インテリジェントなO&Mを実施できるようになります。この実現方法を以下にご説明します。

新しいDCI伝送装置は既存のDCマシンルーム環境に十分に対応しているので、マシンルームの再構築は不要です。たとえば、新しい装置はAC220VまたはDC240V電源対応で、前方吸気後方排気設計を採用し、光電気統合のサポートにより統合が強化され、スーパーCバンドを利用して波長120をサポートします。また、ファイバー1本当たりの容量は48Tbpsを超えています。これにより、必要な光ファイバーリソースとビット単価を削減するとともに、データ伝送速度を向上させます。200Gを実現するe16QAM符号化技術により、最大伝送能力が2倍に向上し、電気的な再生機器が不要になって、最終的にコストが低減します。

O&Mのシンプル化と迅速な展開を実現するために、ファーウェイは技術と製品のアーキテクチャを革新しました。その結果、実地調査が不要になり、ファイバー接続が減って、ファイバーの誤接続がなくなり、設計効率が向上します。ワンクリックによる自動展開により、構成と試運転にかかる時間が、数日から数分に短縮されます。また、ファーウェイとバイドゥの協業によってインテリジェントなO&Mを導入することで、担当者に必要な専門知識が少なくて済むようになり、O&Mが事後対応から予防保守対応へと変わります。さらに、統合ネットワーク管理システム(Network Management System、NMS)を開発することで、標準的なインターフェースとモデルを使用して、装置の運用と監視を一元化できるようになります。これにより、伝送に関するO&MがIT担当者にとって非常にシンプルなものになり、O&Mの自動化要件が完全に満たされ、運用コスト(Operating Expense、OPEX)も削減されます。

バイドゥのコメント

バイドゥのシステム部門で部長を務める劉寧(リュウ・ニン)氏は、バイドゥによるDCIネットワークの構築経験のほか、将来の計画についても語ってくれました。「バイドゥとファーウェイは緊密に連携することにより、技術革新を通して業界をリードする次世代DCIソリューションを共同開発しました。構成のシンプル化とインテリジェントなO&Mにより、ネットワークのO&Mコストが削減され、ビット価値が向上して、柔軟かつインテリジェントなノンブロッキングDCIネットワークが実現します。バイドゥでは、今後より多くのプロジェクトでファーウェイと連携してDCI業界の開発方向を模索し、共にインテリジェントな未来を創出することを期待しています」

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