ACSLのグローバルパートナーアライアンスが世界の接続性を支える

アライドコンピューティングサービス（Allied Computing Services Limited、ACSL）は、顧客のニーズに応じたエンドツーエンドソリューションを提供するグローバルサービス管理会社です。その使命を果たすために、ベンダーのブランドサービスや運用サービスを地域で提供する経験を持つ、国内パートナーのネットワークを維持しています。

当社のネットワークは、当社の最大の強みである接続性の基盤でもあります。当社は、通信とデータへのアクセスが、世界のあらゆる地域の再販業者、販売業者、ベンダー、そして顧客の継続的な成長を促進する重要な要因であることを知っています。

だからこそ、ファーウェイと提携しています。

ファーウェイとの提携がACSLの新たな推進力に

2019年初めからファーウェイとの協力を開始しました。当社には、顧客の1社（大手自動車メーカー）に国際プロジェクトを展開する業務がありました。顧客は当初、韓国で始まった、国際的に事業を展開する多国籍企業（Multinational Corporation、MNC）プロジェクトを当社に委託しました。

2018年12月に顧客が当社の営業チームと共有したプロジェクトの当初の範囲を満たすことに着手しました。このプロジェクトが成功したため、当社はファーウェイMNC顧客プロジェクトのための国際的なフルフィルメントプログラムを開発しました。

ACSLのグローバルアクセスポータルを中央調達プラットフォームとして利用し、ファーウェイとACSLの接続を開始したことで、当社の提携企業の1社は、韓国、シンガポール、インドネシアに拠点を持つアジア太平洋地域の顧客の本社への大規模な製品サービス展開を支援することができました。

顧客チームはハードウェアの調達を検討しましたが、当社のパートナーはACSLポータルを使用して機器が問題なく到着し、顧客の現場に容易に設置できるようにしました。これは、ファーウェイとACSLが協力して、パートナーの対象地域のファーウェイ優先サプライヤーと連携し、迅速に対応することで可能となりました。

ACSLグローバルアクセスプラットフォームは汎用性が高く、ユーザー向けオンラインサポートチームがファーウェイと連携し、パートナーの範囲を拡大することで現地調達チャネルの完全な調整を可能にします。顧客がインフラストラクチャに必要とされるフルサービスソリューションを適切に展開するためには、特定のスキルセットとベンダーの認定が必要であったため、非常に重要なことでした。

このプロジェクトの主導的再販業者は、ポータルの注文管理プロセスとツールを用いて、膨大な資源を投入することなく国際的な実装を監督できました。プロジェクトのこの部分は、必要なすべての情報を、中央調達ツールを通じて収集できるようにするためのACSL、ファーウェイ、各国の現地フルフィルメントチャネルパートナーのプロセスへの適応能力にかかっていました。

この初期セットアップ段階が現地チームの知識とハードウェアを活用して実施されたことで、サービスの展開において、通常の国際展開に見られるような困難が発生することはありませんでした。

国際展開に伴う提携関係の発展

初期プロジェクトが完了した際、当社はファーウェイと協力して、銀行、自動車、通信業界の顧客を対象とした3つの国際展開プロジェクトを試験的に実施しました。このようなプロジェクトには、合計8か国にわたる協力が含まれ、顧客の事業を確保するためにファーウェイの地域事務所と協力する主導アカウント管理チームが関与し、ファーウェイのプロジェクトの支援チームは、地域パートナー（特にプロジェクトベースで関与）と協力して共同で最終的な成果を達成しました。

次の一連のプロジェクトは、ファーウェイとの協力を開始したプロジェクトと同様に、中南米、アジア太平洋、東欧の各地に存在する顧客サイトに展開されたハードウェアコンポーネントと、それぞれの国で認定されたファーウェイパートナーがサポートするサービスコンポーネントの両方を含んでいました。

本社が置かれている国から派遣された主導アカウントチームが、現地のチャネルチームと調整を行い、情報を入手し、現場での提供と設置を容易にし、顧客をサポートするチームに配送の進捗状況を明確に示しました。

ACSLとファーウェイの関係はまだ初期段階ですが、双方のチームは、国際的な顧客要求を重視したベンダー主導プログラムを成功させるために必要なプロセス知識を得るために緊密に協力してきました。

協力関係を推進する中で、当社はファーウェイと協力して、既存のファーウェイ再販業者にグローバルアクセスポータルが提供できるメリットの全範囲を評価し、エンタープライズソリューションの展開が期待される世界各地で必要となる最適な認定レベルを決定し、提供可能なソリューションと展開可能な地域についてカバー範囲を最適化するプロジェクトを開始しました。

また、2019年9月18日、HUAWEI CONNECTにおいてファーウェイとのグローバル協力協定を締結し、双方の強みを活かし、国際パートナーや顧客のプロジェクト要件を共同して満たすことを約束しました。

例えば、ファーウェイの事業は広範な地域をカバーしており、多くの現地パートナーとともに大きな顧客基盤を有しています。しかしファーウェイは、十分な多国籍企業の事業調達プロセスとプラットフォームを備えていません。当社は、グローバル調達プラットフォームの推進に関する当社の専門性とファーウェイのグローバル情報通信技術（ICT）ソリューションを組み合わせることで、真にシームレスで国際的なMNC調達プロセスを提供することを目指しています。

グローバルな協力協定は、ICTの多国間展開に一貫した支援を提供するためにスマートで効率的なソリューションを開発するという、当社のコミットメントの大きな一歩です。当社の目標はICT機器とサービスのグローバルな展開において、顧客とパートナーが直面する課題に共に取り組むことです。

ファーウェイ法人向けICTソリューション事業グループのバイスプレジデント 馬 悦（マ・ユエ）氏が、当社CEOのウェンディ・ヘンドリックス（Wendi Hendrickx）と会談し、多国籍企業の顧客や国際パートナーの性能標準への期待に応えるべく、双方のチームが協力してフルフィルメントパートナーネットワークを形成することに合意しました。

ファーウェイMNC本部とACSLベンダーチームは現在、行動計画を策定中です。提携ネットワークとファーウェイのエンタープライズソリューションチャネルを通じて、既存の範囲を超えるサポート提供能力を向上させる計画です。

現段階では、ファーウェイが支援するすべての領域において、最高のフルフィルメントパートナーと供給チャネルのマッチングを確立することに計画の重点が置かれています。当社は、双方の関係が発展するにつれて、プロジェクトがハードウェアの調達、サービスの展開、またはその両方を必要とするかどうかにかかわらず、あらゆる要件を満たせるようにしたいと考えています。

ソリューションの効率化に向けて

短期的な目標は、ファーウェイのエンタープライズソリューションを展開できるすべての地域で、チャネルフルフィルメントパートナーの最適なマッチングを特定することです。特定した後、パートナーネットワークに組み込んでいきます。ACSLとファーウェイのチャネルチームの間で蓄積されたチャネル体験を統合することにより、当社はファーウェイの販売業者、付加価値パートナー（Value-Added Partner、VAP）、世界中のフルフィルメントパートナーと協力します。

当社は、顧客が必要とする可能性があり、企業標準として世界中に展開可能なすべてのソリューションを網羅します。当社は国際的なパートナーとともに、2020年の成功を期待し、新たなMNCの機会に取り組んでいきます。これを可能にするための重要なステップは、いつものことながら、パートナーと共に取り組むことです。

目的を達成するためにファーウェイは導入の組織化と、ファーウェイエコシステムの中核を担うフルフィルメント企業との新たな関係の構築の支援に尽力してきました。まず販売パートナーとソリューションパートナーに焦点を当てることから始め、最終的にはファーウェイパートナーの役割のすべてのレベルを含めるため、連携の範囲を拡大することを検討しています。

当社のチームは、ファーウェイ― ACSLパートナーネットワークのマッピングとその範囲の拡大に加え、フルフィルメントプロセスに取り組んでいます。ACSL Intel Deskチームは、ファーウェイリージョナルチャネルおよびファーウェイエンタープライズMNC HQチームと協力して、全地域で高い評価を受けているファーウェイ再販業者パートナーとの連携に取り組んでいます。

ファーウェイとACSLは、より合理的なソリューションに向けて前進し、プロジェクトの実施と展開の道筋を提供することを目指しています。新しい重要業績指標（Key Performance Indicator、KPI）の導入や、パートナーのニーズや市場の拡大に対応した報告ツールの導入により、Global Accessによる業界トップレベルの国際調達を継続していきたいと考えています。これは、全ACSLベンダーおよびフルフィルメントパートナーとの継続的な経験に基づき、ICTソリューションのためのファーウェイおよびその再販業者パートナーとの関係プログラムにおいて継続的に追求、拡大、実現を目指す目標です。

世界中のパートナーは国際プロジェクトに参加することができ、ファーウェイ、ACSL、パートナー提携ネットワーク全体が有する経験と専門知識を利用することが可能です。ファーウェイとACSLのチャネルチームの支援により、複数のフルフィルメントパートナーとタイムゾーン（すべて単一のプラットフォームで接続済み）にまたがって、顧客のプロジェクト展開を管理できます。