去年を振り返ると、ほとんどいつもファーウェイチームと一緒に仕事をしていました。ファーウェイは、製品やソリューションに対する顧客の依頼に極めて迅速に対応し、製品の最適化も非常に効果的に行ってくれます。R&Dにフィードバックを送信すると、バージョンのイテレーションという形ですぐに最適化のための措置をとってくれます。人的な協力においても、ファーウェイのスタッフは、意見の食い違いを非常にうまく調整してくれるため、作業効率も向上しました。同時に、協業を通じて東風はファーウェイの優れたプロジェクトの数々から貴重な管理体験を得ることができました。その知識は今、社内プロジェクトのプロセスに活用されています。ファーウェイと連携することでたくさんの利点が得られたと感じるもの、このためでしょう。
東風汽車グループ(東風汽車集団)の組織情報部門ITプランニングディレクター チー・ウェイ氏
東風はファーウェイと協力して、2015年に同社初となる試験的な社内プライベートクラウドを構築しました。グループが抱える300社以上の子会社のパーソナライズされたサービスニーズを満たすため、従来のデータセンターからクラウドデータセンターへ移行しました。
お客様の紹介
1969年に設立された東風汽車グループは、中国の自動車業界における主要企業の1社です。十堰、襄陽、武漢、広州の4か所に事業拠点を構えています。「湖北省を拠点に、中国全土から世界へ」という事業計画を策定しています。東風は、2015年のフォーチュングローバル500では第109位にランクインしました。
課題
近年のマクロ経済の落ち込みなどの影響を受け、中国の製造分野は徐々に停滞してきています。東風汽車グループは、低成長や構造調整から生まれるさまざまな困難に直面していました。
そこで、この状況に対応するために、グループとして13回目の5か年計画を定めました。情報化の面では、グループ全体のサービス情報化に向けたサポートサービスを提供するSDNデータセンターを導入するため、クラウドコンピューティング技術の使用が計画されました。これには以下などが含まれます。
― グループ全体のデジタルウェアハウスを設け、すべてのデータについてビッグデータ解析を行い、グループの管理に向けたサポートサービスを提供することで、全サービスのデジタル化戦略を管理
― 戦略的チェーンサービスすべてのデジタル化については、東風汽車グループの全分野で、製造、マーケティング、調達、財務といった従来型のサービスの展開にしっかりと対応
― 押し寄せるインターネットの波のなか、スマートカーやコネクテッドカーにおける変化に迅速に対応するため、情報化に対応
ソリューション
サービス変革の面では、東風汽車グループは車両とインターネットとのより深い統合を促進するため、ビジネスモデルの革新を続けてきました。グループが抱える300社以上の子会社それぞれのニーズに応え、従来のデータセンターをクラウドに移行するため、東風はファーウェイと協力して、2015年に同社初の試験的な社内プライベートクラウドを構築しました。そして今、徐々に成果が出始めています。成果は以下の4つの側面で見られます。
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サービス要件に迅速に対応できるプライベートクラウド
グループはまず、プライベートクラウドで高性能な運用を実現する必要がありました。これは、サービスをよりスムーズに実行し、アプリケーションに柔軟性を持たせ、ユーザー数やサービス要件に変更が生じた場合でもすぐに対応できるようにするためです。ファーウェイのクラウドデータセンターソリューションにより、既存の構造に適したサービス中心の仮想データセンター(VDC)サービスが実現しました。異なるVDCを論理的に分離することで、第2階層部門の独立性が非常に効率的に保たれます。IT運用チームの尽力により、VDCの運用を通じてクラウドコンピューティングサービスを利用できるようになった子会社の数はすでに10社を超えました。さらに、クラウドコンピューティングサービスの基盤構築は進んでいます。
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可視化された自動統合型管理プラットフォーム
長い間、データセンターの運用管理には多くの人員が必要でしたが、保守作業を確実に行うには十分ではありませんでした。ファーウェイのクラウドデータセンターが提供する可視化された自動統合型管理プラットフォームにより、O&Mの効率と質が大幅に向上しました。さらに、統合型の構成が持つ利点にはリソース利用率の向上とO&Mの簡素化などがあります。簡単に見積もったところ、グループ全体のITコストは30%も削減されました。開発の最終段階へ向けた作業が進むなか、どの側面を見てもさらなる向上が見込まれます。
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E2Eのセキュリティ保証
東風グループ最大の懸念は、クラウドのセキュリティでした。ファーウェイのクラウドデータセンターは、ユーザー、ネットワーク、データ、クラウドプラットフォーム側からE2Eのセキュリティを保証し、アーキテクチャ、企業データ、サービスの全体の安全性を十分に確保にします。
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コンバージド型のオープンアーキテクチャ
ファーウェイのFusionSphereクラウドOSは、OpenStackのオープンアーキテクチャに基づき開発されています。優れた仮想化機能とリソースプール管理、豊富なクラウドベースのサービスコンポーネントとツール、クラウドコンピューティングと最適化を目的とするオープンAPIインターフェースをシステム全体で提供します。ヘテロジニアスなハイパーバイザーやハードウェアデバイスアクセスにも広く対応しています。これは、東風グループが非常に重視しているコンバージド型のオープンアーキテクチャの要件を満たすものであり、既存の投資の保護を実現し、将来的な発展への対応を見据えています。
お客様の利点
東風は、ファーウェイと協力することにより、インターネット、インテリジェンスイネーブルメント、ビッグデータ、自動運転、新しい産業がもたらすその他の戦略的商機を捉え、産業革命に向けた新たな波をリードしていくことができると考えています。一方ファーウェイは、東風と連携することにより、IoV分野での自社のプレゼンスを高め、自動車分野においてファーウェイの製品やテクノロジーの活用の幅を広げ続けることができます。
世界をリードするグローバルICTソリューションプロバイダーであるファーウェイは、鋭い市場の観察眼、優れたR&Dがもたらす利点、広範なブランド影響力、包括的なサービス保証能力を有しています。これは、IoVモジュールをリードする企業を目指して、かなり早い段階からIoVおよびスマート車両分野で基礎を築いてきた結果です。
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