当社のクラウドコンピューティングの出発点であるデスクトップクラウドは、着実な一歩を踏み出しました。現在は、東風の試験的な小学校やチャン・ワン病院(張湾医院)で試験的なクラウドモデルを推進しようと計画中です。デスクトップクラウドの次は、大規模データセンターの建設も予定しています。デスクトップクラウドのインフラストラクチャを利用して、グループ会社に企業クラウドサービスを提供するためです。将来的にはIDCクラウドに移行し、クラウド化計画を継続的に推し進めていきたいと考えています。

東風コミュニケーションズのディレクター チャン・チーチャン氏

お客様の紹介

東風コミュニケーションズは、東風汽車グループ(東風汽車集団)の子会社です。その前身は、1969年に設立された第2自動車製造工場の通信部門です。秦岭山脈の南、漢江沿いに位置するこの会社は、南北水調プロジェクトの上流にあり、有名な道教の寺院を擁する湖北省十堰市の世界文化遺産、武当山のふもとにあります。約40年間にわたる発展を経て、同社は150,000ゲートのスイッチング容量、100,000人を超える固定ユーザー、20,000人を超えるインターネットユーザーを抱え、約300社の幅広いサービスを接続する、中国でも広く知られた企業通信向けのプライベートネットワークとなりました。そして東風グループの情報化に大きな役割を果たしています。

近年、従来のネットワークビジネスは通信事業者が権勢を振るうようになってきました。そのため、東風コミュニケーションズは東風グループの現状に対応するよう事業を急遽転換する必要に迫られていました。当時、東風グループの子会社のネットワークは相互接続されていなかったため、各子会社が自身で管理を行い、独自の情報システムとオフィス業務システムを構築せざるを得ない状況にありました。各会社が独自のクローズドオフィス業務ネットワークを使用していたため、出張で訪れた人がネットワークに接続するのは困難な状況でした。グループ全体としてのシステム保守効率は高くなく、O&Mの方法も統合されていませんでした。

課題

  • 各子会社独自に構築された情報システムとオフィス業務システム

    O&Mの方法が統合されていない:20社を超える東風グループの子会社で、独自の情報システムとオフィス業務システムが構築されていました。各子会社のクローズドオフィス業務ネットワークは相互接続されておらず、管理は各社に一任されていました。グループ全体としてのシステム保守効率は比較的低く、O&Mの方法も一元化されていませんでした。

  • 多数の適用シナリオ、広範囲に分散したPC、数多く存在するセキュリティリスク:

    東風グループには何万人もの従業員がいます。また、適用シナリオ、OAサービス、コールセンターのエージェント、サービスセンターのエージェント、その他のオフィス業務シナリオも多数存在するため、毎日の保守が困難なうえ、情報セキュリティのリスクもありました。グループ企業である東風研究所は、なんとかして解決策を見つけようと苦心していました。

ソリューション

  • オーダーメイドのデスクトップクラウドソリューション:

    サービスステーションとコールセンターにはデスクトップクラウドを展開して東風コミュニケーションの試験的OAを導入しました。統合型のクラウドデータセンターを構築して、サービスの一元的な管理を実現する狙いです。ファーウェイはマルチシナリオソリューションの利点を十分に活用し、デスクトップクラウドアプリケーションを提供するクラウドプラットフォームを構築しました。統合された集中管理プラットフォームとオフィス端末のディスプレイ+複数のTCモードを使用して、あらゆるシナリオのE2Eのソリューションをサポートします。これにより、1つのデスクトップクラウドプロジェクトで、複数の適用シナリオに対応できるようになりました。

  • ワンストップソリューションの提供:

    ファーウェイのデスクトップクラウドソリューションは成熟しており、中国の3大通信事業者や主要産業をはじめ、中国や世界各地で広く採用されています。このソリューションでは、導入やO&Mの経験も豊富に蓄積されており、まさに東風コミュニケーションのプライベートネットワークのオペレーターが求めていたものでした。また、ファーウェイのサービス拠点は中国国内に30か所以上あり、現地でのデリバリーや保守を行うプロフェッショナルサービスを提供しています。そのため、東風のように多くの支社を抱える企業が、デスクトップクラウドを迅速に構築し、ITサービスのアジリティと効率向上を実現することが可能です。

お客様の利点

  • 複数のシナリオを一元的にサポートすることで、O&M効率を大幅に向上:

    複数の適用シナリオを統合したプラットフォームと一元的なO&Mが、これまでのO&Mモデルを変え、問題への対応や解決にかかる時間を大幅に短縮しました。同時に、顧客満足度も高まりました。

  • E2Eのセキュリティを導入し、研究所をはじめとする各組織のセキュリティ要件に対応:

    E2Eのデータ分離では、ユーザーのデータすべてを一元的にデータセンターに保存してから端末のアクセス認証、暗号化、伝送、その他のセキュリティメカニズムを実施することで、東風研究所をはじめとする各組織の情報セキュリティ要件を十分に満たします。

  • クラウドコンピューティング技術を使用し、サービス変革への道のりを検討:

    東風コミュニケーションズの社内における試験的なデスクトップ展開は、東風コミュニケーションの「クラウド戦略」の第一歩です。クラウドコンピューティング技術を変革への道しるべとすることで、東風コミュニケーションズはこの先10年の発展の方向性を示していきます。

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